ミドリガメが快適に過ごせる水槽の3つのポイント

ミドリガメ

ミドリガメを飼い始めるなら、ミドリガメにとって快適な空間を作ってあげることが重要になります。住みやすい水槽を作ってあげれば、健康で元気に育ってくれますよ。

今回はミドリガメが快適に過ごせる水槽づくりを3つのポイントに分けてご紹介します。

ミドリガメの水槽の大きさはどれくらいがいい?

ミドリガメを育てる上でとても重要な「水槽の大きさ」は、ミドリガメの体長によって変えるべきものです。理想的な水槽の大きさは、甲羅の10倍ほどの長さをもつ水槽です。自由に泳げるだけの広さがあれば、ミドリガメはストレスなく棲家として認めてくれるとされています。

しかし、実際に甲羅の10倍の水槽を設置するには、非常に大きな家が必要になるのも事実です。体長8cm未満の子ガメのうちは実測80cmほどの長さの水槽で足りますが、10cmを超えてしまうと1m以上の水槽が必要になります。

実際に扱いやすい水槽のサイズは80〜90cmサイズとなります。20cmほどになるミドリガメにとっても、4倍ほどの広さがあるため比較的自由度は確保できます。水の入れ替え時にも持ち運びしやすいため、家の大きさに関係なく飼育しやすいサイズです。

ミドリガメを育てる時の水の量は?

水槽のサイズに対し、最大量の水を入れてしまうとミドリガメは脱走してしまいます。そのため、浅い水槽では十分な水の量を確保できません。ミドリガメを育てる際、甲羅がしっかりと沈められる量と泳ぎ回れる深さの水の量が必要です。水槽の高さに対し半分、多い場合でも2/3程度にとどめておくことをおすすめします。

爬虫類用にと高さの低いタイプの水槽が販売されていますが、ミドリガメを飼育する水槽としてはあまり向いていません。もし高さが低い水槽で飼育する場合は、甲羅がしっかりと水中に入れるだけの高さの水の量は確保してください。

水の量が少ない場合、ミドリガメは脱水症状を起こしてしまいます。さらに、あまりにも水の量が足りない状況が続くと、ミドリガメにはいろいろな問題が発生してしまいます。

例えば、水が十分でない場合、ミドリガメの甲羅が変形します。甲羅にはコラーゲンが多く入っており、水分不足になると甲羅が縮んでしまいます。縮んだ甲羅は元には戻らないので、水位には気をつけましょう。

ミドリガメの水槽のレイアウトについて

ミドリガメの飼育水槽は、水が入っているだけでは十分とは言えません。しっかりと甲羅を干せる陸地、日光浴もしくはそれと同等の紫外線ライトが最低限なければいけません。これは最低限ですが、より良い景色を作るのは飼い主の好みで作り込めます。

例えば水草を育てるテラリウムを作り、他の熱帯魚などとの共生は見た目にも美しく楽しい水槽になります。ビオトープやテラリウムは飼い主の楽しみの一つです。キレイに作られた水槽ほど飼育が楽しくなります。

しかし、通常の水槽と呼ばれる容器では十分な広さの商品が手頃な価格では手に入りません。大きな水槽はそれだけでかなりのコストになってしまいます。ミドリガメを飼育する際にお手頃な水槽としてよく用いられるのは、建設現場などで使われている「トロ舟・プラ舟」です。とても丈夫で日光に当たっていても劣化しづらいのが特徴です。色付きのプラスチック製なので、周りから見た時の様子はわかりません。

もし周りから見た時の水中の状態まで楽しみたいという場合は、プラ舟ではなく衣装ケースを使うのも方法です。サイズも小さなものから大きなものまで選び放題です。

ただし、衣装ケースはプラ舟と違い強度的に弱いということを理解しておきましょう。温度変化や日照によってプラスチックが劣化します。毎年新しいものに変えなければ、安全にミドリガメの住処として利用できません。

ポイントを押さえたレイアウト

ミドリガメの水槽で重要なのは「縁の近くにものを置かない」ということです。ミドリガメは爪が長く、自分の体が少しでも浮かせられる状態になれば必死に縁へしがみつこうともがきます。ほんの少しでも隙があるレイアウトの水槽であれば、容赦無く脱走を図ります。その隙を作らないための方法が「縁の近くにものを置かない」ということです。

また、水中の水草ではなく「浮草を使う」のも重要です。ミドリガメは土や砂利を掘り起こします。気づくと、せっかくキレイに配置した水草が全て薙ぎ倒されるのは当たり前の光景です。

浮草を使うことで、掘り起こされる悩みがなくなります。固定ができないため、理想のレイアウトにするのは難しいですが、いつも新しい光景が生まれるので面白いものです。

そして、陸地はとても重要なレイアウトポイントになります。コンクリートブロックを無造作に配置するのも味がありますが、最近は人工芝をあしらった立派な陸地が販売されています。同様の陸地をDIYするのも楽しみ方の一つです。そして、どの陸地も水槽の縁から極力離すのが重要だと言えるでしょう。

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