ミドリガメを飼育していると、餌を食べないことが出てきます。特に変化もなく、元気に過ごしているにも関わらず餌を食べないのは、何か原因があるのでは?と不安になるかと思います。
ミドリガメが餌を食べなくなる原因について知ることで、適切な対応策を考えてみてください。
ミドリガメが餌を食べない理由
ミドリガメは、魚のように餌が目の前に現れれば本能的に咥えてしまう性質を持っていません。自分の空腹感がある状態で餌を食べるため、餌を食べないからといって全ての状態で不安になる必要はないことを覚えておいてください。
しかし、何か理由があって餌を食べないときは注意しましょう。
水の中から出てこようとしない
ミドリガメに餌を与えても水の中から出てこようとしない時は、室温や水温を確かめてみてください。室温や水温が5度以下になっている場合、季節に関係なく冬眠している可能性があります。
水中で常に目を瞑っているだけであれば、毎日数個の餌を水面に浮かべておけば空腹を感じた時に目覚めて食べるので問題ありません。
もし、水中で目を瞑っているだけでなく口を開いている場合は注意しましょう。苦痛を感じているか、すでに死亡している可能性があります。
少し刺激してみると、生きていれば何か反応があります。手足にキュッと力を入れるようなら、動物病院で診察してもらいましょう。
何も反応がない、もしくは力が抜けて水中で揺らいでしまう時には死亡している可能性が非常に高いです。
餌を見にきても食べない
水槽に近づくとしっかりと顔を出してくれて、餌にも興味を見せているにも関わらず食べないことがあります。これは、一度に与えている餌の量が多く、次の餌までの時間が近い可能性があります。まずは一回の餌の量をいくつか減らすことから始めてみてください。
餌は多すぎず、それでも餌を食べない場合は排泄物を確認してください。餌の量に比べ少ない場合は、糞詰まりの可能性があります。民間療法では温浴で排泄を促せるとされています。そして、動物病院でもこの温浴は採用されています。
排泄量も不足していないのに餌を食べない場合、そのミドリガメがメスであれば卵詰まりの疑いがあります。
- 動きが鈍く感じる
- 尻尾の付け根が膨らんでいる
- 喉元まで膨らみが確認できる
これらの症状が現れた場合は、早急に動物病院に連絡しましょう。
餌があっていない
ミドリガメが食べたい餌ではない場合があります。購入したミドリガメの場合、ペットショップやブリーダーが健康のために選んだ餌を与えていた可能性があります。その場合、違う餌が目の前に来ても食べたがりません。
捕獲したミドリガメの場合、これまで食べていた餌が自然物であれば、市販飼料を餌と認識していないこともあります。ピンセットで摘んで鼻先を刺激してみましょう。餌だと認識すれば、その後餌で悩まずに済みます。
餌を食べないときにすべきこと
元気なミドリガメが餌を食べない時、飼い主はいくつかの方法を試してみてください。餌を食べない理由が満腹であれば問題ないですが、万が一病気によるものであった場合できるだけ早く対処しなければ取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。
まずは生存確認から
ミドリガメの生存確認は、単純に刺激を与えたり持ち上げてみたりで確実に確かめられます。この時点で生命反応がないのであれば、どれだけ策を講じても無意味です。
水の中から持ち上げた際、手足がダラリと投げ出されてしまう場合は、その時点で死亡と判断できます。右左の手足や、尻尾の皮膚に触れても反応がない場合も、死亡もしくはかなり弱っていることがわかります。
生きているミドリガメは、必ず何かしらの反応を示します。水中から出したミドリガメを放置すると、しばらくして首を持ち上げる習性を見せます。この反応もなければ、明らかに死亡している確認ができない場合、動物病院で判断を仰いでください。
外傷の確認
ミドリガメは、自分の体が傷ついていると回復のために動かなくなることがあります。
- 水槽にヒーターを入れている
- 多頭飼育している
- 脱走して水槽から落ちた
ミドリガメがケガをする理由はいくつかありますが、甲羅の中に傷が入ってしまうと外相を見つけづらくなります。傷が痛む場合、ミドリガメはとても凶暴になるため、不用意に手を入れないように注意しましょう。
病気の兆候を確認する
ミドリガメが餌を食べない時、鼻水の有無を確認してみてください。水中でも鼻先から出る黄色い鼻水が確認できれば、ミドリガメは病気にかかっていると判断できます。ミドリガメも人間と同じように風邪をひきます。その際、食欲が著しく低下するため、病気の兆候は早めに察知して動物病院に相談することをおすすめします。
甲羅のかさつきにも注意してみてください。水が十分に入っているにも関わらず、甲羅に何か変化が見られる場合には、カビの発生や水質の悪化が考えられます。
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